Spam対策

ボットネットやら、フィッシングやらで、スパム対策(製品)が
盛ん。今日も某社の説明を聞きに行ったが、そろそろ技術的に
は出尽くしたような感もある。

- Black listing ... 弊害も多い
- Heuristic (Scoring) ... すり抜けも多い。
- Content Filtering ... フィルタルールは人海戦術

アプライアンス(機器を設置)で対応するものと、ネットワーク
サービスとして行なうもの、折衷的にアプライアンスへのupdate
をネットワーク経由常時(すばやく)実施するものもある。

ベンダーなのでチューニングが大変、と強調するけれど、実は
SpamAssassinやSpamBayesも効き目が結構ある。

また、個人の場合はこの際メールサーバを運用するのはやめて
しまって、Gmailなどに完全移行する手もある。ここのところ
僕のgmailアカウントに来るspamはほぼ100%検出されている
(つかlegitimate mailがほとんどない。でもfalse positive
もない)

ベンダーは企業向けに大変だ大変だ、というが、意外に平気な
ビジネスユーザも多い。かと思うと役員クラスから情報システム
部門に「なんとかならんか」とクレームが来るケース(会社)も
また多いという。

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さて、あるメールがスパムであるかどうか、はかなり微妙な
問題だ。Viagraの購入先を(内緒で)探している人にとっては、
Viagra売り込みスパムをフィルタリングするなんて大きなお
世話だろう。

違法性のあるのはどうかと思うが、他にも金融や商品、出会
い系、そういった(まあ普通にはスパム扱いしている)メール
を受け取る必要がある(受け取りたい)ユーザもいるはず。

ウィルス対策や侵入対策との違いはこのへんにある。

ヨーロッパなどではデータ保護やプライバシー保護の観点か
ら、たとえビジネスの(会社の)メールアカウントであっても
最終ユーザに無断でシステム的にブロックするのは違法だ、
という意見もある。

新聞広告だって必要としている(また、暇つぶしに読みたい)
人はいる。

なかなかに難しい問題だ。 技術だけで解決はできない。文明
文化にかかわるところである。