センチメンタル

過去を振り返って、感傷的になる。過去は変わらないし、挑戦する必要もなく、懐かしがり、惜しむだけでよい。「過去の栄光」ならそれとなく胸を張り、どん底の辛さは忘れたいといいつつ懐かしい。旧友と酒を組み交わし、激論し、絶交したとしても、その事実はなくならず、いずれは細部を忘れ、自分の都合のよい「思い出」に結晶する。

しかし、人間は死ぬまで生きていかないといけないし、過去に生きるわけにはいかない。明日、明後日、来月、来年、10年後に向かって挑戦し、夢を実現する、前向きというのはそういうことだ。過去を振り返るのは未来に資するものでありたい。